上海の街をぶらぶらとうろつきまわった。デジタルカメラを持たずに。
これほどカメラが恋しいと感じたことは近年に無い。撮りたい、と体が訴えてきた。
・ポスター売り場で毛沢東と日本のアニメキャラが並んで山積みされている
・性文化展にて、中国4000年の歴史が語る古代の「大人のおもちゃ」の数々。
・同じく割礼用のナイフ(本気で痛そう)
・ハリウッド車展にて、映画で使われたデロリアン。以外にコンパクトだった。しかも触った。さわれたよ!
・同じく車の周りでうろついているヨーロッパ系のモデルたち。ポーズをとっているはずなのだが、車の中で昼寝はするわ、ガムをかんで雑談にふけるわ、やり放題
日本であれば厳重な警備が敷かれ、展示品には指一本触れられないところだが、中国の大雑把なところがよい意味で裏目に出ていた。
・テレビ塔の土産物売り場にて、模型やらキーホルダーやら(東京タワーでおなじみ)に混ざって「ユーロの統一と貨幣の変遷」という分厚い本が置かれている。何故に?
・深海魚の展示(本当にいろんな展示があった)の目玉が金魚とメカジキの剥製と本物のカメ
第二回共産党全国大会開催の地、と呼ばれる場所にも足を運んだ。今は博物館と化している昔の住宅の中に写真やら遺稿やらが並ぶ(隣のブロックでは、今でも同じ形の家屋が住居として利用されている。テレビ塔から上海の町並みを眺めると、超高層ビルが乱立する隙間に昔ながらの赤レンガの家がへばりついているように見える)。全国大会といっても、主なメンバーは10数人程度で、しかも多くが20代の前半だった。本当にできたばかりのころだったのだ。
要するに、始まりのころはみんな若かったのだ。共産党だって初めから老人が仕切る集団だったわけではないのだ。ひとつとてもよい収穫だった。