The Wailing Wall

エルサレム訪問の一環として「嘆きの壁」は絶対にはずせない。その昔のユダヤ王国宮殿の中で、唯一現代まで残っている建築物だ。壁の向こう側には秘密めいた通路や部屋やらがあり、右の穴から入れるようだが(おお!)多数の人間が行き来して遺跡がもろくなっているために今は入れないそうだ。無念。
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元はどのくらいの大きさがあったのか、と聞いてみると復元図を見せてもらった。真ん中に見える壁の、一部だけが残っている。同僚が以前日本へ出張に来たときに、京都のお寺(名前を忘れた)散策へ連れて行ったことがある。
同僚:「正直君たちがうらやましい」
自分:「どうして?」
同僚:「こんな立派なお寺が手付かずのままたくさん残っているんだろう?僕らには壁の一部しか残されていないんだ」
てなやりとりを交わしたことがある。いくらエルサレムに歴史的遺産がたくさん残っているといっても、ユダヤ人にとって最も大切な、ユダヤの王国の証はこの壁一枚しか残っていないのが現実だ。
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車がたくさん止まり、人がたくさん行き来する。どうも24時間、この壁の様子を写しているサイトがあるようだ。真ん中に仕切りがあるのは、男性と女性を分けるため。イスラエルで初めて目にする、本格的に男女を区別する習慣だ。ユダヤ教の厳格なしきたりに従えばそうなるらしい。
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検問所も当然ある。空港と同じように金属探知機の中を通るが、黒服に身を固めたユダヤ教徒に混じっているとなんだかほっとする。神父さんやお坊さんに囲まれていると自然とほっとするのと同じだろうか。
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