不規則な生活

夜中の2時や3時に寝て、朝の9時ごろ起きる生活が常態になってしまった。昨晩は朝の4時に寝て7時起床、客先で神経をすり減らし秋葉原でデモ機用の部品を買い、事務所で睡魔に襲われながらメールと書類作成をやってJPMFの催し物に出席し(唯一の息抜き)、家に帰り再び電話+メールのやり取りが1時ごろまで続く。

世間ではごくあたりまえの風景らしいが、こういう生活は一週間と持たない、と心に硬く誓って外資系に入ったのにこのようになったのは時差を利用して仕事ができるから。
日本の早朝:アメリカの昼
日本の昼:アジアの昼
日本の夜:ヨーロッパの昼
と、まんべんなく仕事ができるように粋な計らいがされている。
そして自分でも意外だけどそんなスケジュールに慣れつつある。何故、それほどストレスを感じることなくそんな生活が可能なのか。理由を挙げると:

・一箇所で拘束される時間が決まっていない。仕事をしていることさえわかれば、スターバックスでコーヒー飲みながらノートパソコンを開いても、自宅からリクライニングシートに座って電話をかけようとも、誰も何も言わない。
・決まった時間帯にやる気を持続しなくてもよい。9時から6時までは誰かに監視されながら忙しい振りをする、などということは必要ない。気分が乗らないときには、かなり大胆な気分転換がはかれる。散歩に出る、家に帰る、買い物にいく、などだ。
・スーツを着て、ネクタイを締めなくてもよい。客先では別だが、普段の生活では必要ない。
・これら全てをまとめて、「自由に仕事ができる」という満足感に浸れる。ものすごくこの効果は大きい。たとえ緩やかな檻の中で自由を満喫しているのだとしても、檻が見えなければ快適なのだ。手放しでは喜べないのだが。

悪いところはやたらと時間を長く消費する癖がつくこと。ここ数ヶ月テレビは数回しか見てない。それも各10分ずつくらいだ。それでも、時間がないなあと感じる。効率よく、時間を使うことからどんどん遠ざかる。けど、寄り道するおかげで面白いことに出会ったりするから当分やめられない。