Euro2004

テレビが映らないし時間もないので、連日このサッカー大会の様子をインターネットのニュースで読んでいる。
ヨーロッパの大会なので、ヨーロッパのゴールデンタイムに合わせて試合時間が組まれる。日本では深夜も深夜、午前3時ごろに勝敗がわかったりする。明け方に腫れた目を抱えて、速報に書かれてある試合の様子を読み、自分で勝手に様子を想像して楽しむ。文字で興奮することを積極的にやったのは久しぶりだ。実際に見るよりいいかも。

現時点で、準決勝の4チームがそろったので勝敗を予想してみる。
準決勝第一:オランダ VS ポルトガル
本拠地の強みを生かしてポルトガルの勝ち。ただし、死闘という言葉がしっくりくるほど白熱し、消耗する試合になる。オランダもポルトガルも、相手をひきつけてカウンター、という単調、確実、しかも疲れない攻め方をしないからだ。オランダは全員で攻めて全員で守る、という伝統を持つしポルトガルは変幻自在なパス回しを誇りにしている。どちらも、ただ勝つだけでは意味がない、自分たちのスタイルで勝つ、というかっこいいけど損なプライドを持っている。
この組み合わせはマライア+ホイットニー、曙+サップ、バター+あんこ並にに無視できない。ボールと人が縦横無尽に走り回り、正確無比なパスとシュートが入り乱れるはずだ。サッカーファンでこの試合に興味がない、という人はいないのでは。

準決勝第二:ギリシャ VS チェコ
チェコの勝ち。チェコは強い上に運がいい。ギリシャはフランスを破って、満足してしまっているはずだ。それまで決勝トーナメントに出た経験などないくらいに実績の無かったチームなのだから、ここまでくればもういいか、になっている、はずだ。
この前のワールドカップでは韓国とトルコが勝ちあがったけど、彼らだって準決勝で敗れた。同じことが起こる。
チェコはフランスやグループリーグでのポルトガルのように、油断してギリシャに敗れることがないと思う。確かにとんでもなく強いチームなのだけど、傲慢になれるほどの実績がないからだ。その上8年前のヨーロッパ選手権で、決勝でドイツに負けた経験を持っている選手がまだ現役でプレーしている。絶対に気を抜くことはないし、今度は絶対に優勝する、と決めているはずだ。

決勝:チェコ VS ポルトガル
チェコの勝ち。理由は、消耗してないから。
ポルトガルはグループリーグからずっと、体力と神経を限界まで酷使している。
グループリーグではしょっぱなでギリシャに負けて、最初から「もう負けられない」モードに入ってしまった。その後2試合連続して勝って決勝トーナメントに出たけれど、地元の応援は心強いと同時にプレッシャーにもなる。しかも決勝トーナメント一回戦で、イングランド相手に90分+30分延長+PK戦、というなにもそんなに盛り上げなくても、てな試合をやってしまった。オランダとの試合でも同じレベルの消耗が待っている。その意味では、オランダだってポルトガルと同じしんどさを味わっている(グループリーグ初戦を落とし、決勝一回戦でやっぱり延長の末PKで勝っている)。
だからポルトガルだろうがオランダだろうが、チェコと互角にやりあうエネルギーは残っていない。

当たるだろうか。僕はかなり高い確率で当たる、と信じている。これに不確定要素があれば、ポルトガルの代わりにオランダが決勝に残ることくらいだ。それでも、チェコが上述した理由で勝つ。

この予想というのは本当に病みつきになる。ほとんど自慰の世界だ。新聞や雑誌やテレビで解説者がもったいぶっていろいろ話すけど、彼らはオ○ニーを観客や読者に見せているのだ。やるなとはいわないけど、金をとるのは勘弁してもらいたいな、と思った。