閉鎖することの快感

いつか書こう、とぼんやり考えたことが先に形にされてしまった。
先見日記
というより僕は片岡義男氏の意見にいちいちうなずいていた口だから、単に彼が前からいわんとしていたことをようやく理解してきた、ということだったのだろうか。

世界中から才能を呼び寄せて自分達の力にしてしまうアメリカの強さが失われつつあるとしたら、次に人材が向かうのはどこだろうか?中国がその流れをうまく引き寄せたら、彼らは本当の意味で大国になれるのだろうか?あるいは真っ当に、みんな自分の国で地道に努力しよう、と考え出すのだろうか?

自分の感性が上がったのか、変化が早すぎるのか(こっちだろう)、昔ならば歴史の転換点としてとらえられるような出来事がほぼ毎月やってくる。ワールドカップを自国で開催した。イラクで戦争がはじまった。日本のトップクラブでレギュラー活躍している選手より、イギリスのクラブで補欠扱いされている選手の方が人気があがる。自衛隊が海外へ派兵した。面白いのと疲れるのと怖いのとが交互に襲ってくるので気を抜く余裕が無い。いいか悪いかは別にして、暇がなくなってきた。自分を防衛する手段として、僕は必要以外神経を遮断する術を身に付けた。

イラクで3人の日本人が人質になった、というニュースを聞いて瞬間的に深く感じ取ることを避けて、なぜ大騒ぎするのだろうか:日常生活があるんだ、とつぶやきながら中国語の勉強に励む。やはり変だ・でもマスコミに踊らされるのはいやだ・自分にできることはないのだから生活を充実させよう・自分には血も涙も感性もないのか・彼らだって行きたくなければその選択もあった・それはそうとして政治家全員から資産と金と権限を剥奪してティッシュ配りをやらせろ と、考えがぐるぐるまわってすぐに疲れてしまう。