昨日に引き続きCTI主催のコーチングフルフィルメントコースの2日目。
朝から仕事上の都合で気が重く、それをひきずったまま開始したところコーチングでいうところの「エネルギーのレベル」が低いままで一日を過ごすことになった。これはこれでいろいろなことを気づいたのだが。
・相手の気持ちを体感することを無意識に避けてしまう。 最初は単に感情を掘り下げるよりは全体を俯瞰しようと努めているだけだ、と考えていたが、やはり自分の精神状態に余裕が無かったため、少し深刻な様子を見せている相手の気持ちに合わせると自分が崩れてしまいそうなのが怖かったのだと思う。落ち込んでいると他人にも共感しやすく(やさしく)なる、というのは嘘だ。そんなときほど心が狭く、批判的に、悲観的になる。落ち込んだ時の自分を覚えておいて、普段の時にそれを取り出して再確認することができるほどの余裕があれば、やさしくなれるということではないか、と思う。
・リーダーに対しては感想を言えるけど、他の人に質問をしたり感想を言ったりすることができない。前者は常に肯定される安心があるけど後者は外すリスクが常にある。本当はそれこそこのような場でやったほうがよいのに。
・その代わりコーチングされる立場になると生き生きし始める。人に自分の話を聞いてもらえるのがうれしくて仕方ないようだ。落ち込むと寂しくなるのがもろに出た感じだ。
・相手の気分に焦点を合わせて、掘り下げた質問をしよう、と思っても質問が出てこない。体の中につっかえ棒があって、それが有るおかげで出せない感じだけど棒を外してしまうと自分の感情までが崩れてしまう感じだ。
終わって帰ってきたら気が重くなった原因は解決していないままだ。明日の朝までにけりがつくことは99%無いだろう。まあいい、観察はやったから、次は気分をアップさせる努力をしてみよう。
これまで、仕事に役立てようとコーチングを学んだが家族や知り合いとのコミュニケーションの質も上がった、とうれしそうに話す人が何人もいた。そうやって少しずつ、普段の生活の知恵、程度のものとして気軽に使える技術として広まっていくといいだろうな。「上司が部下を上手に管理するための道具」というような見方は早く絶滅して欲しい。