セミナーに参加しました。
大学に参加した後で行くのは本末転倒っぽいのだけど、週末起業の概念?をもう一度消化しなおすことができたようだ。
本当の事情は、大学より先にセミナーが予約できなくて、めんどくさくなって両方一度に申し込んだだけなのだが。結果的には正解だった、と言えるのだがもう少し冷静な金の使い方を習得しないと、本当にいつか深刻な事態が起こるだろう。問題は両方申し込んだことそのものではなく、それがどの程度自分にとって効率的な金と時間の使い方なのか、あまり考えなかったことだ − 考えすぎずにとにかくやってみることと、考えることがめんどくさくなったので金の力に頼る、は明らかに違うはずなのだが。
当日はNHKの取材が入っていて、「顔を映すことはありませんからご心配なく」というアナウンスが。確かに会社にばれては困る人は大勢いるだろうなあ。僕も、積極的に隠すことはしないまでも自分から言おうとは思わない。NHKのスタッフは2時間の間ずーっとカメラは回りっぱなしで、始まる前にはセッティングがあって終わった後もミーティングらしきものをしていた。約3名×4〜5時間(推定)で恐らく10−20分程度の映像にまとまるのだろうから(週末起業の特集番組ではない)、素人目に見ても効率が悪いのでは。ということはビジネスチャンスがある、ということにもなりそうだ。
この前、知り合いの雑誌記者から外国人+日本人のカップルを取材したいから紹介してくれ、と言われて別の知り合いに話をもちかけたところ「めんどくさい」そうで辞退された。以前、同じようなテーマでテレビの取材を受け、3時間取材されたあげくに放映時間は10分だったそうな。それは萎えるわな。
セミナーを通じて再確認したことは次の通り。
・話し手がリラックスすることで(あるいはリラックスしていると思わせることで)初めて聴衆もリラックスして聞ける。話の内容もさることながら、主催者の話す態度が軽快かつ冷静なので、とても「安心」して話を聞けた。これはもって産まれたもので決まってしまうのだろうか、それとも訓練で得られるものだろうか?その両方なのだろうけど、正直、うらやましい。
・メールマガジン発行の有効性が初めてぴんときたような気が。自分の「見込み客」をある程度把握できること(趣味や嗜好がマッチしている人が集まる)と、営業と匂わせない営業(もっと興味がある人が自然とリンクをたどってホームページを見たりとか)ができることだ。自分で商売を始める可能性に際してずっと気になっていたことが、「泥臭い営業活動をしなければいけないかと思うと気が重い」だったのだが、営業もやり方次第なのだ、と気を楽にしてくれた。考えてみれば、自分も「買ってください」的な営業をされてもたいていは引くからなあ。
・「好きなこと」「できること」「受けること」の3つの中で、「好きなこと」を優先させること―大抵の人は「受けること」から入ろうとするので、ということだった。そんなのは既存の企業がやってしまっているので、勝ち目はないし続かないと。「好きなこと」を優先できるのは週末起業の特権でもあると思う。第一、「受けること」がやりたいのであれば普通に会社勤めをするか、本格的に起業するのが筋なのだろう。
・「できる範囲から少しずつ」という考え方は好きだ。自分がそれとはかけ離れたこと(できもしないことを一気に)をやりがちで、失敗したあとでかえってほっとして「できるわけないわな」と安心して言い訳しがちだったから、なおさら。徐々に進歩していることを確認するのは快感だろうから、しんどいとはそれほど思わないかもしれないけど実は長い目で見て責任も作業量も前者の方が多くなるのではないだろうか。その分達成量も大きいかな。