Weekend entrepreneur

日英中のリズムでblogする予定だったけど日英日中に切り替えか。早くも軌道修正・・

紹介していただいた週末起業フォーラムが主催する週末起業大学の第一回目に出席。月一回の五回コース。
これまで「起業」に関して雑誌やインターネットの記事を読んでいた限りでは、どうしても「とても怖い」イメージを払拭することができなかった。断崖の絶壁に立つような気分でやらねばならないものなのだろうか、それならばサラリーマンでいたほうがよほど合理的な生き方になってしまうのでは、と考えていたが、ここで紹介されている方法はそれとは違い「少しずつ試してみる」という方法だ。本業をやりつつも、余暇を利用して(週末)別の仕事を始めて、将来のリスクを減らしつつも自分のやりたいことを実現しよう、という試みだ。従来の「副業」と違う点は、誰かに雇われない働き方を目指す点(起業)。
リスクをとって起業することと、リスクに見合ったリターンが(普通は)得られることに変わりは無いだろうが、一気に賭けに出るか、少しずつ自分の身に丈にあった範囲で始めるか、を選べるのであれば後者をとることはとても合理的な行動のように思える。日本に起業を呼び込もう、と個人だけでなく政府も努力している(DreamGateのように)。その場合、Typepad上でWeblogを始めるときにも感じたが、まずは気楽な範囲で始められる、というのは何かを広める、何かが広まる上で最も重要な要素なのではないだろうか。実態はどうあれ、「起業」が従来の「ハイリスク・ハイリターン」で認知されているうちは、広まるのは難しいだろう。
週末起業には根性とか熱血とか苦労とかの要素が大前提としては存在しないようだ。講師の方も、淡々と、明快に「まずはやってみましょう、きっとやれますよ」と話をすすめていかれる。ただ、一部の自己啓発セミナーのように「必ずやれます」とは言わない。もちろん実際に何かを始めれば面倒なことは山のように起こるのだろうが、それは個人が状況に応じて引き受けることであって起業することの大前提としてあるわけではない(と思う)。こういう身軽な考え方ややり方があたりまえとしてみなされるといいと思う。
週末起業がもし広まっていけば、特殊な能力が必要とされていた(であろう)従来の起業をもっと一般人が気楽に選択できるものへ近づける役割を果たすのだろう。それにともなって起業という行動やそれにまつわる手続き、世間の認知も、もっと易しいこと、会社に勤めることと同じ程度の易しいこと、に変化していけば未来は明るくなりそうだ。これまで出会った起業家、起業を考えている人で暗い人や嫌な人はいなかった。実態はすこし違うだろうが、サラリーマンの集団と比較すれば人格者が比率的に多い気がする。自分の信頼を支えるのが自分自身だけ、となったらそうそう周りに嫌な思いはさせられないだろうから、それはそうだろうなと思う。