以前Coaching Showerでお話を聞いた方が主催されたセミナーへ行ってきた。
2部構成で、前半が講師の経歴と起業にいたるまでのいきさつ、起業についての発見など。後半が1円起業についての法律・税金Q&Aコーナー。1時間半+45分の組み合わせは集中力の持続、という意味ですごくちょうど良いのでは。
・実績や歴史が長くなくとも(講師の方は起業してまだ半年未満)、試行錯誤のいきさつをまとめることで立派にセミナーとして成立できるのだなと感じた。少なくとも自分は。語る内容の質(深みと視点)が問われる意味ではしんどいのだろうが、「もうちょっと経験を積まないとそんなことやれない」と思いがちな時にはこのことを思い出してみるとよいか。
・Q&Aコーナーは講師が自分の経験に基づいた疑問を税理士にぶつけて、税理士が回答するそのやりとりを、会場の全員が聞く、という方式だったが、これはなかなか面白い。あまり堅苦しくなく、かつ生身の情報を得られるという点でいいやり方だと思う。
・法律と税金についての知識を得ること(あるいは知識を持っている人間を雇うこと)は、僕がぼんやりと思っているよりもはるかに重要なのでは。何をやるにしても、国家が決めたことには逆らえません。それらを軽く見ることは、ゲームのルールを覚えずにやり始めることと同じかも。ゲームと現実が違うのは「復活の呪文」を唱えられないことだ。
・事業計画を決めるときに、売上を最初に決めてはいけない(税理士の方より)。増資するための準備金、役員報酬、利益目標、の順に積み上げていく方式をとるべき。結果的にそれらの達成に必要な売上高が浮かび上がる。確かRich Dad, Poor Dadでも同じようなことを書いてあった気がする。確かにそうだわな。
ちなみに会場は六本木ヒルズ内の森ビルだった。講師の方は建設当時から、気になっていてあそこでやりたいなあ、と思っていたらしい。あまり安くない受講料の大半は会議室の使用料に消えたようだ。でもまあ僕も森ビルへ行く機会など他に思いつかないから、いい経験だった。
会場のアカデミーヒルズ内には喫茶店と組み合わせた最新の本と雑誌を閲覧できるコーナーがあり、眺めのいい(49階)環境でゆったりと勉強や読書ができるようだ。利用するには会員になる必要がある。図書館と違うのは最新のビジネス書がそろっていることとゆったりとした静かな環境、コーヒーなどをゆっくりと飲めることだろう。それらに価値を置く人にとっては、月6,000は高くないと思う。リッチな気分になれるし。図書館なみに込みまくっていなければいいのだが・・・それさえクリアになれば食欲をそそられる。